太鼓(締太鼓)
太鼓(締太鼓)の基礎知識ー太鼓(締太鼓)の組み立て方
動画ファイル 【太鼓(締太鼓)の基礎知識ー太鼓(締太鼓)の組み立て方】の補足解説
※調べ緒の掛け方や、道具の扱いなどは流派(金春流、観世流)により異なります。動画は、観世流 太鼓方の作法です。
組み立て方
締太鼓の名の通り、調べ緒で締め上げていく工程にかなりの時間を費やす。撥さばきのごとく、リズミカルに調べ緒を手繰り寄せ、結んだり解いたりを目まぐるしく繰り返しながら革の張りを整えていく様は、無駄な動きが一切ない。
道具の組立ても演奏と同じように、所作のひとつと云える。
太鼓(締太鼓)の基礎知識ー打音の種類・手組
動画ファイル 【太鼓(締太鼓)の基礎知識ー打音の種類・手組】の補足解説
※道具の扱い、所作などは流派(金春流、観世流)により異なります。動画は、観世流 太鼓方の作法です。
打音の種類
打音の種類は、革を撥で抑えて響かせない打ち方と、大中小と強弱をつけて音を響かせる打ち方(小バチ、中バチ、大バチ)がある。二本の撥を使うため手数も多く、連続的な打音や複雑なリズムを打ち込むことが可能であるため、囃子全体にノリの良さを与えることが主な役目となる。
その一方で、豊かな表情を持つ柔らかな弱音が、厳かで静寂な雰囲気に奥行きを醸し出す場面も数多い。
手組
大小の鼓と同じく、“掛け声”は、能の太鼓の奏法とは切り離せない重要な要素である。太鼓の桴さばきと掛け声の組み合わせを『手組』と呼ぶ。
動画では、基本的な手組の中から、ツケガシラ、ヲロシ、キザミ上テ打切の三つを紹介した。